マレーシア数学の注意点3つ
ご存知かもしれませんが、
マレーシアの数学は日本の数学とは結構違います。
今回はその違いから生まれる「注意してほしいこと」を僕の経験から3つ話させていただきます。
注意点
1. 簡単過ぎる
一つ目は簡単過ぎることです。日本の数学のレベルが高いのかもしれませんが、マレーシア、というよりインターの数学レベルは高くありません。
僕はそもそも中学3年間が日本で高校からインターにいるんですが、どちらが難しいかというと中学の時の方が難しかったです。というのも、学ぶことは違いますが、インターでは日本の中学と違い学ぶことが「浅い」です。
どういうことかというと、日本ならまず、
単元を触る→公式を知る→簡単な問題で使う→レベルを上げていく→応用問題などもやる
という流れなのに対しマレーシアでは、
公式を知る→計算問題(基礎)→文章問題(基礎)→小テスト(基礎)
という感じです。
つまり何が言いたいかというと、マレーシアでは「公式を覚え、数を当てはめ、軽く文章になった問題をやって次に進む。」ということです。公式の使い方を覚えてそれで終わり。あんま難しいことはしません。というような流れなので簡単なんです。つまり公式さえ教えられれば小学生でも解けるような問題ばかりです。
これを特に感じるようになったのカナダ式のインターに移ってからです。オーストラリア式では記事にしようと思うほど違和感は感じませんでした。なのでカナダが特にそうなのかもしれません。
2. 電卓を使う
ほとんどが計算問題である授業やテストでは電卓を使うことがノーマルです。ほぼ毎日電卓を使うことになるわけですが、個人的に相当大きいデメリットだと考えています。
理由は単純で、計算の際に常に電卓を使うようになるからです。電卓という便利な道具があるので、まず暗算や筆算が必要なくなります。そしてずっと暗算をする脳を使わないのでだんだん脳が衰退していって頭を使った計算がストレスになってきます。電卓に頼り過ぎてしまうようになるんです。
「海外に来て感じが書けなくなった」というよくある話と同じですね。
3. 単純な問題ばかり
一つ目の注意点で述べたことと似ていますが、問題そのものが単純でわかりやすいです。日本人としてたまにわからないなと思うのは英語関連程度ですし、インターの数学は基本的にそんな複雑ではありません。
これの何が注意点かというと、
頭を使わなくなることです。2つ目の注意点と似ていますが、人の脳は使わないと腐っていきます(個人的なイメージ)。
ずっと簡単な作業に近いものばかりをやるので、日本の数学を学ぶことで得られる日本の数学的思考や応用力を身につけたり発達させることができません。今まで日本にいた僕のような人なら逆に衰退していきます。
解決策
ではどうしたらいいのか。
幸いなことにこれら3つの注意点は類似しているのでやることは多くありません。
日本数学の独学
例えば、僕の場合ですが、
日本では高校生にあたる年齢なので
数A,B,I,II,IIIの問題集を買って独学で進めています。
日本の数学を学べば当然ですが日本の数学的思考を身につけられます。
ただこれは、僕が数学に対して抵抗がないからやれているだけなので、「数学苦手だよ!嫌いだよ!」という方にはあまりお勧めしません。独学は継続しにくいので、やるのであればやはり塾に入って進めるのがいいでしょう。
計算ドリルの併用
電卓の問題に関しては、計算の際に電卓をあまり使わない様に意識するのがいいでしょう。
意識するだけで今のところ僕は大丈夫ですが、時間があるのなら簡単な計算ドリルを買って日常的にやっていくのがいいと思います。←これは僕の友達がやってました。
一つ、僕の友達を例としてあげますが、
彼は今18歳で僕と同様にインターに通っている日本人なんですが、暗算・筆算が苦手です。どのくらい苦手かを表現するのは難しいですが、基本的に2桁以上の計算では電卓がないと時間がかかります。大人を含め、僕の周りの人を見ると、計算に関してはこれくらいがマレーシアの平均なのかなという気もします。
ちなみに計算ドリルを買ってやるのがいいと教えてくれたのは彼です。彼の経験からのアドバイスらしいです。
まとめ
注意点は3つ
- 簡単過ぎる
- 電卓を使う
- 単純な問題ばかり
解決策として、
- 計算ドリルなどを買って日常的に進めていく
- 日本の勉強を独自で進める
簡単であるということも考えものだということに一年経ってようやく気づきました。
まあ、僕のように日本から留学などの事情でインターに行く方達にとっては数学に注ぐ時間を他のことに使えるのでそういう点ではありがたいですね!
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