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ディフェンスの乱れをつくセットプレイ 戦術分析 NBA Final Game4 Bucks編パート4

 

今日の1プレイ

ねらい

オィフェンス1人がディフェンス2人を抑えて1人フリーにするセットプレイの一つ。

相手ディフェンスにエラーを起こさせるプレイにも見えます。 

タイトル通り、

ディフェンスを乱れさせ、その隙をつくものだと思ってください。

 

なんですけれども、

おそらくそんな簡単にできるものではないと思います。

実際この1試合を通して2回このセットプレイを仕掛け”成功”と呼べるものはありませんでした。

オィフェンス2人を抑えるディフェンス(動画では17番)への負担が相当大きく、そのポジションにつくとしたらディフェンス専門体格差で解決できるタフな選手でないと厳しいでしょう。

解説

まず

このようなポジションです。

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22番が左サイドでボールを受け取った後、

21番が1番を下がらせ、左ゴール下へ走り出す。

同時に左サイドに移動中の17番が突然方向転換

3番にぶつかると同時に1番(黒線)にもスクリーンをかける。(黄色17番の動き)

17番が1人で2人のディフェンスを抑えてる白まる)。→21番は当然フリー

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言葉で説明するとシンプルに終わりますが、

先ほども言った通り、

17番のポジションの人の負担が大きくなります。

 

フィニッシュ

21番がパスを受けてゴールしたに向かった時、22番センターがブロックに来たので、11番シューターにキックアウト

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もし、

プレイヤーに決定力があるのなら

ゴール下で得点も全然アリ。

 

動画のシーンでは、キックアウトのパスが悪く、シューターが打てず、

最終的にトップからの3Pでした。

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3Pが入るか入らないかは置いといて、

理想はキックアウトが綺麗に決まることでしょう。

 

選択肢1

ディフェンスのレベル次第ですが、

もし通るのならば、

11番から中のもしくはアウトサイド に出る17番へのパスもありでしょう。(黄色線)

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選択肢2

もう一度動画を見て欲しいのですが、

21番の”ゴール下からキックアウト”という選択の代わりに、ディフェンスの意識が低い位置にあるため実はフリーな34番にパスが出せます。

(もともと34番のディフェンスが22番でその22番が21番についている状況です。)

 

34番が21番がボールを持つよりも前に動ければ(一歩くらい早く)、

22番の背中からパスできます。

そして34番(ビッグマン)が安全にゴール下(黄色線)

 

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おまけ

同じ形から別の事をしています。

応用はたくさん効きそうです。

参考までに。

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