相手ビッグマンを釣り出す! 戦術分析 NBA Final Game4 Suns編パート3
”戦術を学ぶ”ということはチームとしてのオプションを増やすということです。
特にバスケは考えるスポーツなので、
監督やコーチの方はもちろんなんですが、
プレイヤー自体も”戦術”を考えてプレイできるようになって欲しいです。
今回の1プレイ
ねらい
動画では、3Pをフリー打つシュータープレイに見えますが、
本来は
ミスマッチを使って
ゴール下の得点を狙うセットプレイです。
また、相手のセンターを引きずり出すことができるのが大きいポイントです。
ミスマッチを使うので、敵味方ともにスペースがあり、選手間の距離が大きい方がやりやすいでしょう。
解説
まずボールマン(3番)のディフェンス(5番)にセンター(22番)がスクリーンをかけにあがります。
3番がスクリーンを使って図のようにハイポストへ
スクリーンによってスイッチが起こっているのでセンター22番の元ディフェンス34番がガード3番につきます。
が、
ここで低い位置にいた1番が34番にスクリーンをかけスイッチを起こさせます。
(1番のディフェンスが3番に、34番が1番につくことになる。)
その後、
一番はビッグマン(センター22番のディフェンスだった34番)を連れてトップに上がります。
→ビッグマンをペイントエリア内から遠ざける。
同時に、
最初スクリーンをかけてミスマッチ有利になった22番がペイント内に走り込みます。
(ディフェンスはガード3番のディフェンスだった5番)
状況をまとめますと、
ディフェンス側のビッグマンは外に釣り出されているのにもかかわらず、
オフェンス側のビッグマンはペイント内。
しかもディフェンスはPGのディフェンダーでミスマッチ。
フィニッシュ
動画のシーンでは、ディフェンス24番がヘルプに入ったため、
シューター23番にパスしてフリーで3Pという流れでした。
が、
ヘルプがなければセンターへのパスから安全にゴール下も取れますし、(黄色線)
もし21番がヘルプに行ったのなら3番が直接決めることもできます。(黒線)
9番がよってきたら22番の3Pでもいけます。
ある程度選択肢があるので、
ここは周りが見えててディフェンスに柔軟に対応できるPGの能力が求められます。
加えて、
ディフェンス側のセンターが高い位置にいることから、
3P後のリバウンドが狙えるのも大きいでしょう。
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