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センター起点! 戦術分析 NBA Final Game4 Suns編パート1

ここでは主にバスケの”戦術”に関する内容を発信していきたいと思います。

あくまで学ぶのは”戦術”ですので、

「カリーがすごーい」

「ハーデンがすごーい」

という感じではありません。

7月15日に行われたNBA Final Suns vs Bucks Game4のパート1ということで1プレイ解説をやっていきます。

 

それでは早速初めていきます。

 

目次

 

今回の1プレイ

 

パスチョイス

 始まって一番初めのSunsによる攻撃です。

 

 

 3番が22番にボールを渡したあと、

25番(シューター)が外に出ます。

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その後、1番はデフェンス17番を連れて外に、と同時に99番は一瞬だけですがペイント内に入ろうと下がります。(パスも要求しています。)



この時点でボールマン(22番)の選択肢としては2つ

1つは

ペイントないから上がってきた1番にボールを渡すこと。(その後17番にスクリーンをかけること。)

もう一つは

ペイント内に向かった99番へパスを出すこと。

です。(黄色いパス線)

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このシーンでは、1番にボールを手渡しました。(スクリーンもかけている)f:id:lat_walk:20210719171847p:plain

 

ではなぜか?

なぜ99番ではなかったのか?

少し考えてみましょう。

 動画を見返すと、22番は最初から1番に渡すつもりだったように見えますし、

99番もあくまでフェイントという感じに見えます。

それらも含め、

99番にパスを出さない要因としては、

 

  • デフェンスがヤニス(34番)という身体能力おばけだった
  •  加えてビッグマン

 

でしょうか。

あのポジションだとパスは上からで、カットされてた可能性があります。

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また、パスが通っても、34番がいるので99番は楽に決められるというわけではなさそうです。

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フィニッシュ

 1番の「ジャンプショット」という選択について話していきたいと思います。

 

まず1番がボールを受け取った時点で、

22番のスクリーンによって1番のディフェンス17番は遅れてます

その後22番がペイント内に入ります。

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この時ディフェンス77番はどちらかというと22番に意識を向けていて、ディフェンス下がり気味。よってペイント内への侵入またはパスはない

さらにシューター25番へのパス22番が依然としてシューターに意識が向いてる状態なのでなし

よって、

ジャンプショットを選択。

 

おまけ

また、

別の選択肢(ないしは打てなかったときの)として、

右サイドから上がってきてる99番にパスからの3Pがあります。

この99番の動きは個人的にとても大事だと思っていて、ディフェンスドラッグと呼ばれるものらの組み合わせのような動きで、

この場面では1番が「打てなかった時のサポート」をかねてディフェンスに戻っています。

 

G/PGなどの「リバウンドに行っても勝てない」ていう小さい選手はこれ当たり前のようにするんですが、ある程度大きい選手(SF/F/C) だと、リバウンドとろうとリングに向かってしまうんですよね。

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これリターンは状況次第ですが基本的にハイリスクで、

リバウンド取れなかった場合って簡単に速攻されてしまうんですよ。

 

理由はといいますとトップに誰もいなくて、いたとしてもGまたはF1人だからです。

 

別の場面も見てみましょう。

 

ここでも1番が切り込んでいったあと、99番がドラッグという動きをしています。

 

 

 

いかがだったでしょうか。

よければパート2もどうぞ。

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